CG
シージー
4つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。
コンピュータグラフィックス
computer graphics
コンピュータで作った画像や映像の総称。映像制作では、実写に合成するVFXや、全編をコンピュータで作るアニメーションの素材を指す。作り方は3DCGと2DCGに大別され、3DCGはモデリング(形を作る)とレンダリング(画像として出力する)が中心の工程になる。
このカットの背景は実写ではなくCGで作っています。
コーポレートガバナンス(CGコード)
Corporate Governance
東証では、実効的なコーポレートガバナンスの実現に資する主要な原則を取りまとめた「コーポレートガバナンス・コード」を定めています。
上場企業の統治のあり方をいう。金融庁と東京証券取引所が取りまとめた「コーポレートガバナンス・コード」は、略して「CGコード」と呼ばれ、東証の上場会社に適用される。原則を実施しない場合は、その理由を説明する方式(コンプライ・オア・エクスプレイン)がとられる。
CGコードの改訂に合わせて、取締役会の運営を見直した。
重心
center of gravity
機体にかかる重さの釣り合い点。航空機では積み荷や燃料の配置で位置が変わり、承認された範囲を外れると操縦が難しくなるため、運航前に重量と重心位置を計算して範囲内に収める。
貨物の搭載位置を変えて、CGを許容範囲に収めた。
CG(ストーリーの場面で表示される絵)
computer graphics
スマートフォン向けなどのストーリー型ゲームで、物語やイベントの場面で表示される絵を指す。一度見たCGはギャラリー機能で見返せる作品があり、特定の選択肢を選ばないと見られないCGもあるため、プレイヤーはすべて集めようとする。
選択肢を間違えたせいで、ギャラリーのCGが1枚埋まらなかった。
映像のCGの名は、重心のCGを使う業界で付いた
映像を指すCGという語は、飛行機の会社の中で名前が付いた。
ウィリアム・フェッターは1966年に「In 1960, ‘we’ at Boeing coined the term computer graphics.」と書いている(「we」に引用符を付けたのは本人)。1960年、ボーイング社でのことだ。英語版Wikipediaの記事によると、フェッター自身はのちに、この語を最初に使ったのは上司のバーン・L・ハドソンだと述べており、ボーイング社の側も、最初に使ったのはハドソンだとしている。語の生みの親を一人に決めるのは、この会社でもむずかしい。
彼らがコンピュータで描こうとしたのは、操縦席に座るパイロットの人体図だった。同じ記事には、コンピュータグラフィックス部門の初期の目標は「パイロットをアニメーションにして映画で使うこと」だったとある。1964年の短いアニメーションに出てくるその人物は、のちに「ボーイングマン」と呼ばれて展示会を回った。
さて、航空機の現場で、CGと書いてあれば何を読むか。重心である。積み荷と燃料の置き方で位置が動き、承認された範囲を外れると操縦が難しくなるため、運航前に重量と重心位置を計算して範囲に収める。映像のCGの名が生まれた会社の本業では、同じ二文字が別の数字を指していた。ただ、ボーイング社の内部で重心をどう書いていたかまでは、確かめられていない。
金融でも、「CGコード」と言えばコーポレートガバナンス・コードのことだ。東京証券取引所の上場会社に適用され、原則を実施しない場合は理由を説明する。映像とも重心とも関係がない。
ゲームでは、CGは作品全体を指さない。物語の場面で表示される絵だけが、CGと呼ばれる。ゲーム全体がコンピュータグラフィックスで作られているのに、画面の中の一枚だけがCGなのは、ふしぎに見える。しかも、特定の選択肢を選ばないと見られないCGがあり、見た絵はギャラリーで見返せる作品もある。
選択肢を一つ間違えて、ギャラリーの枠が1枚だけ空いたままになる。その空いた枠に入るはずの絵の略称は、1960年にボーイング社で生まれた computer graphics の頭文字である。