LL
エルエル
4つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。
LLサイズ
Extra Large
Lより一つ大きい衣料のサイズ表記。Lを重ねた日本独自の呼び方で、海外のXLに当たるものとして使われる。日本のJISのサイズ表記もS・M・L・LLなどで組まれている。実寸はブランドや店ごとに違うため、買う側は商品ごとの寸法表で確かめる。
このシャツはMとLの在庫が切れていて、LLだけ残っています。
LL(鶏卵の規格)
Extra Large(鶏卵の重量区分)
七〇グラム以上七六グラム未満
鶏卵の重量区分のうち最も重いもの。農林水産省の告示では、SS・S・MS・M・L・LLの6区分があり、LLは1個70g以上76g未満と決められている。パック詰めや出荷の際、この区分ごとに仕分けられる。
今日のGPセンターでは、LLの出荷が全体の1割ほどだった。
LL教室・語学実習室
Language Laboratory
録音再生装置などを備え、学習者が個別のブースで音声教材を使って聞く・話す練習をする語学用の教室。教師用の操作卓から学習者の様子を把握できる。大学や学校の外国語教育で使われ、「LL教室」と呼ばれる。
英語の発音練習は、週に一度LL教室で行います。
軽量プログラミング言語
Lightweight Language
日本では、Perl・PHP・Python・Rubyなどのスクリプト系言語をまとめて「LL」と呼ぶことがある。ログの整理やCGIプログラミング、ネットワーク管理などを手軽に書けるのが特徴とされる。2003年には、これら4言語のコミュニティが協力してイベント「Lightweight Language Saturday(LL Saturday)」を開いた。
社内の集計ツールはLLで手早く書いた。
LLの二つのLは、重ねた字か、二語の頭か
シャツのタグにも、卵のパックにも、大学の廊下の札にも「LL」と書いてある。同じ二文字なのに、二つのLの成り立ちは同じではない。
衣料と卵のLLは、Lの上の段を表す。Lの次に大きい、という位置を示す日本の言い方で、衣料では海外のXLに当たる。二つめのLに別の語を割り当てた資料は、見つけていない。
ところが、この二つにも差がある。卵のLLは、農林水産省の告示(昭和37年農林省告示第863号)で、SS・S・MS・M・L・LLの6区分の最上位と定められ、重さは「七〇グラム以上七六グラム未満」とされている。一方、シャツのLLは店やブランドごとに寸法が違い、買う側は寸法表を見て確かめる。同じ重ねたLでも、片方は数字で決まり、片方は売り場ごとに決まる。
語学実習室のLLは、重ねたものではない。Language Laboratory の二語の頭文字である。ブリタニカ国際大百科事典の小項目事典も「LL」と略称されると書いている。世界大百科事典によれば、起源は第2次世界大戦中のアメリカで、軍隊の外国語学習用に開発された。日本の学校に広く入ったのは1960年代以降という。ヘッドホンをつけた学習者が一人ずつ録音を聞き、教師が全体を把握する部屋が、LL教室である。
IT のLLもまた二語の頭文字で、Lightweight Language。2003年8月9日には、Perl・PHP・Python・Rubyのコミュニティが協力して「LL Saturday」を開いた。告知には、毎日のログ整理、CGIプログラミング、ネットワーク管理など「簡単なことを手軽に」書けるのがLLだ、とある。
どちらも Language を含む。語学実習室では、Language が一つめのLで、Laboratory が二つめ。IT では、Lightweight が一つめで、Language が二つめだ。人間の言葉を練習する部屋のLLと、プログラミング言語をまとめて呼ぶLLが、Languageの位置だけ入れ替わった形で同じ二文字になっている。
廊下の札を見ても、どのLLかは文字からはわからない。卵のLLだけは、パックを開ける前から、70グラム以上76グラム未満と決まっている。