略語

OC

オーシー

3つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。

通信・電波

光搬送波(SONETの伝送速度階層)

Optical Carrier

SONET(光ファイバー上の同期伝送方式)で、回線の速度を表す階層。基本は51.84Mbit/sの OC-1 で、OC-n はその n 倍。OC-3 は155.52Mbit/s、OC-12 は622.08Mbit/s。OC-3 は国際標準のSDHではSTM-1、OC-12 は STM-4 に当たり、ISPのWAN接続やバックボーンの回線の速度を言うときに「OC-3」のように数字を付けて使う。

拠点間をOC-12の回線でつなぐと、帯域は約622Mbit/sになる。

教育

オープンキャンパス

Open Campus

大学・短大・専門学校などが高校生とその保護者に向けて開く、学校見学と進学相談のイベントの略称。大学の行事名では「入試まるわかりOC」「キャンパスライフOC」のように使われ、受験生向けの記事でも「OCに参加する」のように書かれる。夏休みを中心に開かれ、学部説明会・キャンパスツアー・個別相談などを行う。

高2の夏に志望校のOCへ行って、個別相談で入試の話を聞いてきた。

医療・医学

経口避妊薬

oral contraceptive

飲み薬の避妊薬(ピル)を指す略称。日本産科婦人科学会と日本女性医学学会の「OC・LEPガイドライン」でも、低用量経口避妊薬を「OC」と表している。

診察で、OCの飲み方と副作用について説明を受けた。

OCに数字が付く業界、付かない業界

回線の速度が 155.52Mbit/s だの 622.08Mbit/s だのと、切りの悪い数字になるのはなぜか。通信の「OC-3」「OC-12」の話である。

ハイフンのあとの数字は、基本の 51.84Mbit/s の何倍かを表す。OC-3 はその3倍で 155.52、OC-12 は12倍で 622.08。ならば、おかしいのは大元の 51.84 のほうだ。

この数字は、箱の大きさから出てくる。SONET の基本のフレームは9行×90バイトの810バイトで、1秒に8000回送られる。810バイトは6480ビット。これに8000を掛けると 51,840,000、つまり 51.84Mbit/s になる。Cisco の技術資料にも「8000 fps * 810 B/frame = 51.84 Mbs」という計算が載っている。

では、1秒に8000回はどこから来たのか。1回が125マイクロ秒、という周期だ。Wikipedia の英語版は、この速度は PCM 符号化した電話音声の帯域の要件で決まったと書く。ただ、記事が理由としているのは速度のほうで、フレームの周期との関係までは書かれていない。

確かめられた範囲でも、光ファイバーの太い回線の単位が、電話の音声を運ぶ都合を引きずって決まっていることは読める。切りの悪い数字は、設計の履歴が残ったものだ。

同じ「OC」でも、教育の現場では事情がまるで違う。大学や専門学校が高校生向けに開くオープンキャンパスは、「入試まるわかりOC」のように行事名の中でも略される。夏休みを中心に開かれ、数字は付かない。

医療では、日本産科婦人科学会と日本女性医学学会の「OC・LEPガイドライン」が、低用量経口避妊薬を「OC」と表している。こちらも数字は付かない。

並べると、通信の OC だけが、あとに数字を従える。「OC-12」と書けば回線の速度を言っていると決まる。「OC」とだけ書かれたら、通信の人は速度の段階を探し、受験生は夏の見学を思い浮かべ、診察室では薬の話になる。

拠点間をOC-12の回線でつなぐと、帯域は約 622Mbit/s になる。622.08 を 51.84 で割れば、きっかり12になる。ハイフンのあとの数字は、810バイトの箱を何本束ねたかを数えたものだ。