PG
ピージー
5つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。
保護者の助言・指導(映倫の区分PG12)
Parental Guidance
12 歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要
映画倫理機構(映倫)の4区分(G・PG12・R15+・R18+)の一つ、PG12に付く略号。12歳未満の子どもも観られるが、刺激的な内容を一部含むため、親や保護者の助言・指導を期待する区分とされる。R15+・R18+のように年齢未満の観覧を禁じるものではない。
この作品はPG12なので、小学生と観に行くなら内容を先に確認しておきたい。
プログラマー
programmer
システム開発の現場で、プログラマーを指す略称。日本の受託開発では、設計を担うSE(システムエンジニア)の設計書をもとに、詳細設計・コーディング・単体テスト(作ったプログラム単体の動作確認)を受け持つ下流工程の担当を言うことが多い。役割の線引きは会社によって異なる。
詳細設計書はSEから届いたので、PGの三人で実装を分担します。
ポイントガード(バスケットボール)/ペナルティゴール(ラグビー)
point guard / penalty goal
競技によって別の意味になる。バスケットボールではポジション名ポイントガード(番号は1番)の略で、ボールを運んで攻撃を組み立てる司令塔を指す。ラグビーでは、相手の反則で得たペナルティキックをゴールに蹴り込む得点方法ペナルティゴールの略で、成功すると3点。
PGがボールを運び、試合の流れを組み立てる。/後半は相手の反則からPGを2本決めて逆転した。
プロスタグランジン
prostaglandin
プロスタン酸という骨格をもつ生理活性物質の一群の略称で、PGE2・PGI2・PGF2αのように種類を英字と数字で区別して書く。血管の拡張や収縮、発熱・痛みの伝達、血小板の凝集など、種類ごとに働きが異なる。
PGE2の産生を抑える薬で、炎症による発熱と痛みを和らげる。
プロピレングリコール
propylene glycol
化学品プロピレングリコール(1,2-プロパンジオール)の略称。無色で粘りのある液体で、溶剤・保湿剤として医薬品や化粧品、電子たばこのリキッド(グリセロールと混ぜて使う)に使われるほか、不凍液にも使われる。
このリキッドはPGとグリセロールを混ぜたベースに香料を加えて作る。
PG12の隣に、一文字違いのPGI2がある
映画の区分にPG12がある。12は年齢の線で、映画倫理委員会(映倫)の「映画4区分の概要」には「12 歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要」とある。
この12の「1」を英字の「I」に替えると、PGI2になる。こちらはプロスタグランジンの一種で、ウィキペディア日本語版の一覧には「PGI2:血管拡張作用・血小板合成阻害作用(IP受容体)」と書かれている。映画館の掲示と生化学の教科書が同じ紙面に並ぶことはまずないが、1文字を置き換えただけの別物が、これだけ近くに立っている。
近いのは見た目だけだろうか。PGの2文字そのものはどうだろう。
映倫のPGは Parental Guidance(親の指導・助言)の略号だ。バスケットボールのポイントガード(point guard)、ラグビーのペナルティゴール(penalty goal)、化学のプロピレングリコール(propylene glycol)も、P の次の語が G で始まる。プロスタグランジンの G は gland(腺)だ。ウィキペディアには「当時は前立腺 (prostate gland) 由来であると考えられたために prostaglandin と名付けられた」とある。同じ項目に、1934年にフォン・オイラーが羊の精嚢腺で生理活性物質を見つけたとも記されている。
PGの正式名は、映画、IT、バスケットボール、ラグビー、生命科学、化学で六つある。Gが語の頭に来るのは、guidance、guard、goal、gland、glycol の五つ。ITのプログラマー(programmer)だけは、語の途中から G を取っている。
ITのPGは、SE(システムエンジニア)の設計書を受けて、詳細設計・コーディング・単体テストを受け持つ側を指すことが多い。ただ、その線引きは会社によって違うので、同じPGでも持ち場は一定しない。
ロビーで子どもの手を引く人がPG12の12で考えるのは年齢で、血管でも化合物でもない。