略語

SA

エスエー

6つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。

IT・システム開発

システムアーキテクト(試験区分)

System Architect

情報処理推進機構(IPA)の情報処理技術者試験にある高度試験の区分で、略号がSA。システム開発の上流で要件を定義し、それを実現する全体構造(アーキテクチャ)を設計して開発を主導する人の力を測る。

来春はSAを受けるので、要件定義の案件に入れてもらった。

インフラ・クラウド・セキュリティ

セキュリティアソシエーション

Security Association

An SA is a simplex "connection" that affords security services to the traffic carried by it.

出典:RFC 4301 Security Architecture for the Internet Protocol(IETF)

IPsecで通信する2者が、暗号方式や鍵などの取り決めを一方向ごとに持つ仕組み。VPN(拠点間を暗号化してつなぐ通信路)の接続設定や障害調査では、SAが確立したか、有効期限が切れていないかを確認する。双方向の通信には、向きごとに1本ずつ計2本のSAが要る。

フェーズ2のSAが張れず、VPNがつながらない。

土木・測量

サービスエリア

Service Area

PAはだいたい15km間隔に一つ、SAは50km間隔に一つを目安に設置することになっています。

出典:ドラぷら(NEXCO東日本)

高速道路に設ける休憩施設のうち、トイレや駐車場に加えて、レストランやガソリンスタンドなど人と車の両方に向けたサービスを備えるもの(利用状況によって一部の施設がないSAもある)。運転の疲れをとるための小型のパーキングエリア(PA)と対で扱われ、設置はSAがおおむね50km、PAが約15kmごとを目安とする。

この区間はSAの間隔が空きすぎているので、PAを挟む案を検討している。

医療・医学

SA結節(洞房結節)/SAブロック(洞房ブロック)

sinoatrial node

洞房ブロックでは,洞房結節は脱分極するものの,心房組織への興奮伝導(exit conduction)が障害される。

出典:MSDマニュアル プロフェッショナル版「洞不全症候群」(MSD)

SAは心臓の洞房結節(sinoatrial node)の略で、心拍のリズムを作る自然のペースメーカーを指す。SAブロック(洞房ブロック)は、洞房結節で生じた興奮が心房に伝わる途中で妨げられる状態で、心電図ではP波が抜けて休止が現れる。

心電図でP波の脱落が続いたので、SAブロックを疑って精査することになった。

半導体・電子部品

センスアンプ

Sense Amplifier

メモリ回路で、ビット線に現れるごく小さな電圧差を検出し、論理レベルまで増幅する回路。DRAMでは読み出しでセルの電荷が失われるため、増幅したあと値をセルに書き戻す役目も持つ。回路図や特許文献ではSAと略される。

ビット線容量が増えたので、SAの感度とオフセットをシミュレーションし直した。

法律・知的財産

株式会社(フランス語圏などの会社形態)

Société Anonyme

フランス語のSociété Anonymeの略で、フランス・ベルギー・スイス・ルクセンブルクなどで使われる株式会社の形態、またはその社名に付く表示(S.A./SA)。スペイン語のSociedad Anónimaなども同じくSAと略す。フランスの商法典は、資本が株式に分けられ、社員が出資の額までしか損失を負わない会社と定めている。日本の株式会社に近いが、法制度は国ごとに異なる。

契約書の相手方はフランス法人で、社名の末尾にS.A.と付いている。

SAは通り道につく名で、詰まると抜ける

VPNがつながらない。ログを開くと、フェーズ2のSAが張れていない。そこで探すのは一本の線ではなく、二本だ。

IPsecの標準を定めたRFC 4301には、こうある。“An SA is a simplex “connection” that affords security services to the traffic carried by it."(IETF、RFC 4301)。simplexは一方向だけという意味で、往復する通信を守るには、向きごとに1本、あわせて2本のSA(Security Association)が要る。

高速道路のSA(サービスエリア)も、向きごとに建つ。ドラぷらでは、東名の足柄SAに上りと下りのページがあり、別の施設として案内されている。道が向きごとに分かれているのだから、休憩施設も分かれるのだろう、とは思う。ただ、ページに理由は書かれていない。確かめられたのは、上りと下りが別の施設として載っているところまでだ。設置の目安は、同じドラぷらによればSAが50km間隔に一つ、PAが15km間隔に一つ。ただし「必ずしもこの距離毎にあるわけではありません」と断りも付いている。

三つ目は心臓にある。SA結節(洞房結節)は拍動のリズムを作る場所で、そこで生じた興奮は心房へ伝わっていく。この途中が妨げられるのが、SAブロックだ。MSDマニュアルは「洞房結節は脱分極するものの,心房組織への興奮伝導(exit conduction)が障害される」と書く(MSDマニュアル プロフェッショナル版「洞不全症候群」)。心電図ではP波が抜け、休止が現れる。

メモリのセンスアンプ(Sense Amplifier)も、信号の通り道の途中にいる。ビット線に出たごく小さな電圧差を拾って、論理レベルまで増幅する回路だ。DRAMでは読み出すとセルの電荷が失われるので、増幅した値をセルへ書き戻す役目まで持つ。

残る二つに、通り道はない。IPAのシステムアーキテクト試験は、要件を定めて全体の構造を設計する人の力を測る区分。Société Anonymeの略のS.A.は、フランスなどで株式会社につく表示で、フランスの商法典は、資本が株式に分けられ、社員が出資の額までしか損失を負わない会社と定めている。契約書の相手方の末尾にS.A.とあれば、これだ。

VPNのログに戻ると、探している二本のSAは、行きと帰りで一本ずつだ。