SR
エスアール
7つの業界で、それぞれ別の意味で使われています。
スーパーレア(トレーディングカード)
Super Rare
トレーディングカードのレアリティ(希少度)を表す区分のひとつ。ポケモンカードでは、U〜RRのポケモンやサポートをイラスト違いのフルアート仕様にしたカードに付き、カード下部のレアリティマークに「SR」と記される。封入率は低めで、シングル買取・販売の価格帯を左右する。
このパックはSRが1箱に1枚出るかどうかなので、狙うならシングルで買ったほうが早い。
スーパーレア(ガチャのレア度)
Super Rare
スマホ・ソーシャルゲームのガチャで、排出されるキャラクターやアイテムの等級を示す表記。R < SR < SSR のように並べ、SRを最高等級のSSRの一つ下に置く例が目立つ。段階の数や並びはタイトルごとに異なり、SRが最高等級のゲームもある。
ピックアップ中でもSRの排出率は25%なので、SSR狙いなら天井まで回す前提で石を貯めておく。
音響拡声(SR)
Sound Reinforcement
マイク、ミキサー、アンプ、スピーカーを組み合わせ、生演奏や再生音を客席に届けるための音響システム、またその業務。演説やアナウンスの拡声から始まったPA(Public Address)に対し、電気楽器の登場で求められた音楽演奏向けの高品質な拡声を指して使い分けられる。ただし明確な線引きはなく、現場でPAと同じ意味で使うこともある。
ホールのSRは三日前に仕込んで、当日はリハーサルでメインスピーカーの音を整える。
社労士の記号(SRマーク)
社会保険労務士(Shakai-hoken Roumushi)
社会保険労務士の頭文字で、Sが社会保険、Rが労務士を表す。社労士の会員徽章(バッジ)では菊の花の中心に刻まれ、主な士業のバッジでアルファベットを使うのは社労士だけとされる。徽章は社会保険労務士会に登録した人だけが購入できる。
胸に菊とSRのバッジを付けているので、社労士登録は済ませているはずだ。
埼玉高速鉄道(路線記号SR)
Saitama Rapid Railway
埼玉高速鉄道の略称で、同社の埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線、赤羽岩淵〜浦和美園)の路線記号でもある。駅ナンバリングはSRに番号を付けて表し、東京メトロ南北線から続く番号で終点の浦和美園はSR26となる。
浦和美園行きに乗ると、駅の案内表示にSR26と出る。
システマティックレビュー(系統的レビュー)
systematic review
臨床上の疑問を明確に定式化し、関連する研究を漏れなく探して選び、質を吟味したうえで結果を整理・統合する方法、またその論文。統計的にまとめる場合はメタアナリシスと呼び、SR/MAと並べて書く。エビデンスの水準が高く、診療ガイドラインの推奨を決める土台になる。
このガイドラインのクリニカルクエスチョンごとに、SRチームが文献検索と採否の判定を分担した。
スルーレート/SRフリップフロップ
slew rate / set-reset
回路設計で2通りに使う。ひとつはスルーレート(slew rate)で、オペアンプの出力電圧が時間あたりどこまで速く変化できるかを示す指標。データシートにV/μsで載り、速い信号を扱うほど大きい値が要る。もうひとつはSRフリップフロップ(ラッチ)で、セット(S)とリセット(R)の2入力で1ビットを記憶する回路。S=R=1は禁止入力とされる。
高い周波数の信号が三角波になってしまうのは、オペアンプのSRが足りていないからだ。
「超レア」が4回に1回出る、SRの位置
ガチャの排出率表に「SR 25.00%」と書いてあると、首をかしげたくなる。スーパーレアが四回に一回出るのでは、ちっとも「超」ではない。
ゲーム乱舞が載せている記載例では、SSRが7.00%、SRが25.00%、Rが68.00%だった。リリース記念で上がった数字で、ふだんのSSRは5%だという。SRは最高等級のひとつ下に収まっている。
ポケモンカードでも事情は似ている。トレカマップの整理では、SRが初めて収録されたのは2010年の「ブラックコレクション」「ホワイトコレクション」。いまの並びは、希少な順に SAR → SR → AR → RR → R → U → C で、SRの上にはSARがいる。SRの封入は約1.3箱に1枚とされ、SARの3〜4箱に1枚よりずっと軽い。
「スーパー」の名が先に付いて、上の段があとから足されたのだろう、と読みたくなる。2010年のSRは、当時の頂点に近い札だったに違いない。ただ、その時点の表も、SSRやSARが足された順序も、確かめていない。確かなのは、いまのSRが表の中の位置を言っているだけで、名前ほどの希少さを言ってはいないことだ。
同じ二文字を、順位ではなく名札として使っている業界がある。
社労士のバッジは、菊の花の中心に「SR」が刻まれている。Sが社会保険、Rが労務士。弁護士はひまわりと天秤、税理士は日輪に桜で、伊藤塾のコラムによれば、主な士業のバッジでアルファベットを使うのは社労士だけだ。ここのSRは、上でも下でもない。名乗りである。
埼玉高速鉄道のSRは、会社の英名 Saitama Rapid Railway の頭文字で、路線記号にもなっている。2001年3月28日に開業し、赤羽岩淵から浦和美園まで。東京メトロ南北線から番号が続くので、終点の浦和美園はSR26になる。26は希少さの順位ではない。駅が並んだ数である。
医療の論文では、SRはシステマティックレビューだ。臨床上の疑問を先に決め、関連する研究を漏れなく探して選び、質を吟味してから結果をまとめる。Mindsの解説では、エビデンスの水準が高く、診療ガイドラインの推奨を決める土台になる方法とされる。カードの世界なら上位の札に見えるが、ここでも並んでいるのは希少さではない。探し方の手順の名前である。
電子回路には、SRが二つ入っている。オペアンプのスルーレートは、出力電圧が時間あたりどこまで速く変われるかの指標で、データシートにはV/μsの単位つきで載る。もうひとつのSRフリップフロップは、セット(S)とリセット(R)の二入力で1ビットを覚える回路だ。社労士のバッジと同じS・Rの並びが、ここでは「社会保険」「労務士」ではなくセットとリセットの頭文字になる。S=R=1は禁止入力とされていて、ここでは二文字が同時に立つこと自体が許されない。
カードの袋を開けてSRが出たとき、それが二番手なのか五番手なのかは、並びの表を見るまでわからない。浦和美園のホームにあるSR26の表示や、データシートに書かれたV/μsの値は、その点で迷わせない。